ポイント1 ~京都の世界遺産をめぐる~
~京都を代表する観光スポットの一つ~【清水寺】
奈良時代末期の778年に開山され、大きな慈悲を象徴する観音様の霊場として古くから親しまれてきました。現在の建物の多くは徳川家光の寄進によって再建されたもの。
本堂の全面に張り出すように広がる舞台は、清水寺を代表する有名な建造物で、410枚余りもの桧板が張られた床面積は約190平方メートル。崖下の礎石からは約13メートルの高さがあります。「清水の舞台から飛び降りる」ということわざの語源となった場所で、毎年12月には今年の漢字が発表される場所としてもおなじみです。
~足利義満が描いた極楽浄土の世界~【金閣寺】
正式名称を鹿苑寺といい、舎利殿「金閣」が特に有名なため一般的に金閣寺と呼ばれています。室町幕府三代将軍足利義満が西園寺家より別荘を譲り受け、「北山殿」と呼ぶ別邸を造ったのが始まりとされています。金閣を中心とした庭園・建築は極楽浄土をこの世にあらわしたと言われています。
2020年には18年ぶりとなるこけら葺き屋根の葺き替え工事が行われ金色に輝く姿がよみがえりました。
~藤原一族の栄華を今に伝える~【平等院鳳凰堂】
10円玉の図柄でおなじみの鳳凰堂は、平安時代後期に藤原頼通によって建立された阿弥陀堂です。華やかな藤原摂関時代をしのぶことができる唯一の遺構として貴重な御堂です。国宝の鳳凰堂は正面から見た姿が、翼を広げた鳥のように見えることと、屋根上に一対の鳳凰が据えられていることから「鳳凰堂」とよばれるようになりました。